ハイブリッドITとは、オンプレミス、クラウド、エッジ、メインフレームなどの複数の IT 環境を設計、統合し、柔軟性、拡張性、パフォーマンス、セキュリティ、コスト効率といった最高のビジネス成果を実現することです。

ハイブリッド IT により、企業は IT リソースを最適化し、IT の複雑さを管理し、IT 投資を活用してビジネス変革と顧客価値を推進できます。

ハイブリッドITのモダナイゼーションにより、次のようなビジネス成果と運用成果の両方を達成できます。

• 新規市場への参入、新しいビジネスモデルの創出、顧客エンゲージメントの強化により成長を促進
• 設備投資と運用コストを削減し、無駄を省き、モダナイゼーションのイニシアチブを自己資金で賄うことでコストを最適化
• 規制を遵守し、データと資産を保護し、技術的負債を軽減することでリスクを管理します
• デジタルエクスペリエンスを向上させ、イノベーションを促進し、俊敏性を高めることで、従業員の満足度を向上
• 二酸化炭素排出量を削減し、IT資産のライフサイクルを延長し、ITリソースの利用を最適化することで、持続可能性を向上

課題は企業ごとに異なりますが、ITモダナイゼーションの取り組みが不十分である一般的な理由がいくつかあります。

• クラウドが簡素化しすぎている
  クラウドは、コスト削減、運用上のアジリティ、ビジネスの成長に合わせた拡張性、というメリットを得ながら、コンピューター、ストレージ、アクセス、セキュリティのニーズをすべて容易に統合できる手段です。しかし、クラウドへの移行は簡単に成し遂げられるものではありません。特にプロジェクトのスケジュールに遅れが生じた場合、移行コストやダウンタイム、移行作業、そして不測の事態などが次々と発生してしまいます。
• 目まぐるしい変化
  平均的な企業では、最大で10のデジタルトランスフォーメーションイニシアチブを同時に実行することができ、多くの場合、人材、注意力、リソースを奪い合います。また、なにか問題が発生してしまうと、その問題の検出や診断に数日かかり、それがダウンタイムや障害を招き、1時間あたり数十万ドルにもおよぶ損失を生んでしまいます。
• 迅速すぎる動き
  企業全体の技術スタックを対象としたモダナイゼーションにおいて重要なのは、スピードではなく、ビジネスが利益を得ることです。スピードを重視するよりも、適切に実行するほうがはるかに重要であり、これは自社のワークロードにおいてプロセスを中心に据えることへとつながります。
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  レガシーの課題 デジタルファーストの経済に向けたモダナイゼーションにおいて最も難しい課題の一つが、レガシーシステムの統合です。それぞれの時代で構築され、複雑にサイロ化されたレガシーシステムは、コストの観点からもITモダナイゼーションの大きな壁になります。

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