Duncan Bradley著
最近のお客様との会話の中で、高可用性とデータレプリケーションへの投資について誤解があることが分かりました。
多くの企業は、これらの投資によって論理的データの破損をもたらすサイバー攻撃を受けた際に自社を守ることができると信じています。
しかし、そのようなことはありません。
オンプレミス、クラウド、SaaSベースのシステムなど、重要なデータがどこにあるかは関係ありません。論理的データの破損を引き起こす多くのサイバー攻撃では、破損は高可用性ソリューションやデータ複製ソリューション全体にレプリケーションされます。
レプリケーションはオンラインにあるデータを全て破壊します。可用性の高いレプリケーションソリューションが攻撃を加速させるため、全てのサーバーが暗号化されてしまうのです。こうなってしまうと、サーバーイメージとデータをバックアップから復元しなくてはなりません。
バックアップに不変性を求めるのは良いのですが、重大な障害を回避するには十分ではありません。ほとんどのバックアップソリューションは、何百台ものサーバーや何テラバイトものデータを数時間以内に復旧できるようには設計されていないのです。
私は、この現実に目を向けていない企業を数多く目の当たりにしました。多くの企業は、数週間単位で時間をかけないと環境を復元できないことに気付いていません。現在のバックアップアプローチでは、感染を一掃した後、データ復旧を開始する際に多くのサーバーを再構築する必要がありますが、その準備が十分ではありません。