クリス・ラブジョイ(Kris Lovejoy)
(キンドリル、セキュリティアンドレジリエンシー担当グローバルプラクティスリーダー)
サイバー犯罪は世界の至る所で増え続け、あらゆる規模の公的機関や民間企業に影響を与えています。企業役員の88%が サイバー犯罪からのリスク回避を、財務や法務へのリスクと同様に重要だと考えているのも不思議ではありません。
また、企業は他のプレッシャーも抱えており、コンプライアンスや規制要件、働き手の技術不足、インフレ、デジタルシステムの相互接続性、ネットワークと経済など、挙げればきりがありません。ビジネスリーダーは、これらの課題を乗り越える新たな方法を懸命に模索しています。
絶えず変化するサイバーセキュリティ環境
サイバーセキュリティやコンプライアンス上のリスクを軽減すべく、多くの企業はセキュリティソリューションやサービスへの投資を行って、積極的にサイバー脅威を探知・予見しています。同時に、インシデント対応を迅速に行い、重要なビジネスシステムを守ろうともしています。しかし、企業のデジタル資産は複雑になるばかりです。
従来、MSS(マネージドセキュリティサービス)は既存のベンダーが非常に細分化された市場の中で実施、最適化、運用に取り組むものでした。しかし、残念ながらビジネスリーダー達がこれまで投資をしてきたセキュリティツールは、それ自体がさらなる複雑さを生み出しているのです。
実際、多くの企業では異なる種類のセキュリティツールをいくつも使用しています。しかしそれらは統合されていない上、どれも同じデータとワークフロープロセスに依存しています。これほど細分化されたアプローチでは、サイバー脅威データを迅速に解析することはできず、ただでさえ複雑な脅威の状況をより複雑にしてしまいます。そして、結果的にセキュリティ運用の環境が変化を遂げ、困難なものになっています。
充実したセキュリティを備えたサイバーセキュリティインフラストラクチャ
キンドリルはアマゾン ウェブ サービス(AWS)と協働して、サイロ化されたテクノロジーを解消してきました。私たちは統合された運用ITデータを使用して、セイバーセキュリティ、コンプライアンス、復元力にわたる複数のユースケースに活かしてきました。またサイバーセキュリティ運営のための高度なセキュリティ機能で、標準化された専用インフラストラクチャを提供してきました。
Amazon Security Lakes、 Kyndryl Bridge 、そしてOCSF(オープンサイバーセキュリティスキーマフレームワーク) を搭載したキンドリルセキュリティオペレーションwith AWSは、業界基準とベストプラクティスメソッドに基づいた実用的なインサイトとセキュリティインテリジェンスを提供していきます。キンドリルのサイバーエキスパートがインフラストラクチャを管理し、セキュリティイベントの発生を監視します。大規模なサイバー攻撃が起こった場合でも、キンドリルがリカバリプラットフォームを実施し、中心となる事業プラットフォームの中断を最小限に抑えます。
ビジネスが複雑なITインフラでサイバー脅威に対処を続ける中、キンドリルとAWSは、充実したセキュリティのクラウドプラットフォームによって技術と専門知識を組み合わせ、お客様のセキュリティのレジリエンシー向上をサポートしていきます。